薬局の仕事

【実験】パップ剤はほとんど意味ない

仔かぴ達
仔かぴ達
へむさん!痛み止めの貼り薬あるじゃないですか?あれってパップとテープってどう使い分けるんですか?
へむ
へむ
基本的にはパップ剤とテープ剤の違いはひんやりするかどうかで、ひんやりすると急性疼痛に効くんだってさ。
仔かぴ達
仔かぴ達
そうなんですね。勉強になりました。
へむ
へむ
ただ、これに関してはへむは懐疑的で実験をしたことがあるので紹介するよ。

 

冷パップとテープ剤の使い分け

まず、御存じの痛み止めの貼り薬には2種類のタイプがあります。

すなわち、テープ剤とシップ剤です。

では、この2つの外用薬はどのような使い分けをするでしょうか?

 

 

結論から言いますと、①温度感による疼痛緩和と②刺激の少ない使用感です。

 

インターネットの調査による使い分け

この根拠は医療機関のホームページ上にテープ剤とパップ剤の使い分けを記載している

20医療機関から調査しました。

※パップは冷感パップに記載しているもので調査しています。

 

6~7割の医療機関は冷パップを急性疼痛を目標にしており、冷却効果を期待しています。

また、2割ぐらいの医療機関は剥がれやすさとか、皮膚刺激について言及がありました。

 

パップ剤の冷却効果の実際

では、実際にはパップ剤はどの程度冷却効果があるのでしょうか?

 

パップ剤は5℃近く冷却する。

確かにパップ剤には冷却効果があります。

パップ剤の中には水分がたっぷり含まれており、蒸発熱により冷却をします。

へむが表面温度を図った結果、夏場だと5~7℃ぐらい表面温度が下がります。

(実際には皮膚の温度や外気温、湿度によって変化します。)

 

この温度変化は複数の種類のパップ剤を調べましたがどれも大差ありませんでした。

 

実際の冷感以上の効果がある

それに加えて、冷パップであればメントールや薄荷などで温度受容体を刺激します。

これらはこれらは冷感を感じる閾値を変化させることにより、

実際の温度変化以上の冷感を感じさせることができます。

 

因みに、温パップはここがカプサイシンになるので温度閾値を温める方に変化させます。

 

冷却時間は3時間ほど

さて、更に冷パップは何時間患部を冷却するかと言うと、

だいたい3時間ぐらいで、ほぼ温度は平衡状態になります。

体感としては2時間半程度しか冷却効果を実感できません。

 

これも、ほとんどのパップ剤はこの冷却時間に大差はありません。

更に言うと、用法が1日1回のものも2回のものも大差ないということです。

 

パップ剤はテープ剤に対する優位性に劣る

前項をまとめると冷パップは5℃ぐらい冷やし、3時間ぐらい冷却する。

逆に言うと、3時間以降は冷やしもしないため、冷却効果はもちろんないですし、

冷却効果がないため急性疼痛への優位性も欠いてしまうわけです。

そして、これは1日1回の用法の製剤であっても同じです。

1日1回の製剤はNSAIDsなどの痛み止めの有効成分が24時間効くというだけで

冷却効果が続くのは最初の3時間ぐらいまでです。

 

パップ剤はほとんど意味ない

ここまで、へむによる実験的なパップ剤の真実を述べましたが、

要するに言いたいことはパップ剤はほとんどいらない子ではないかと言うことです。

 

冒頭に述べたパップ剤の使い分けのうち①温度感による疼痛緩和は最初の3時間だけ、

②刺激の少ない使用感は裏を返すと剥がれやすいだけのデメリットでしかないわけです。

 

それでも最初の3時間でも冷やすことに意味があるのであれば問題ありませんし、

それで使い分けをしてしまえばいいと思います。

ただ、その後の9時間(1日2回タイプ)や21時間(1日1回タイプ)は剥がれやすい

テープ剤としてでしか機能しなくなってしまうわけです。

要するにパップ剤としてほとんどの時間、テープ剤に対しての優位性を欠いている。

特に1日1回のタイプはなぜ存在するのか理解に苦しむ。

つまり、パップ剤はいらないのではないかという持論でしたーーーー。