薬剤師の生態

【価値観】管理薬剤師に必要な4つの視点【願い】

へむ
へむ
前回の記事で対人の服薬指導についてお話しました。
仔かぴ達
仔かぴ達
薬の商品説明ではなく、患者のニーズに答えることが必要ってやつですね。
へむ
へむ

そう、患者視点での物事をとらえる力が必要ってことです。

さらに管理薬剤師ともなれば他にも3つ必要な視点があります。

薬剤師10人以上を擁する薬局の店長をしているへむが語ります。

 

前回の記事で対人の服薬指導についてお話しました。

薬の商品説明ではなく、患者のニーズに答えることが必要です。

要するに、患者視点での物事をとらえる力が必要なんです!

 

今回は薬剤師10人以上を擁する薬局の店長をしているへむが思う

調剤チェーンの管理薬剤師が必要な目線のお話です。

まず、結論から言うとこの4つが必要です。

管理薬剤師の4つの視点

①顧客視点 ②スタッフ視点 ③株主視点 ④国視点

 

①顧客視点

まず、第一に必要かつ一番重要なのは顧客視点です。

顧客視点をもつ=顧客のニーズを把握する

ということです。

 

薬局でいう顧客は患者さんであったり、患者さんの付き添いであったり、

医師や看護師、ヘルパー、ケアマネ、保険者、卸など様々です。

しかし、医療機関という立場で見ると全て患者が中心となるため、

薬局での顧客視点=患者視点

とも言い変えることができます。

患者の医療ニーズを把握して治療に参画するのが薬局の立場なので、

全ての業務はここに集約しなければなりません。

 

何がいいたいかというと、

OTC販売であったり、

在庫管理だったり、

勤務調整だったり、

行政への提出物だったり、

会社の会議であったり、

薬局にある全ての業務の目的は患者のためである必要があります。

これは管理薬剤師どうこうではなく、薬局で働く全員が共有しておく視点です。

 

②スタッフ視点

管理薬剤師はスタッフ視点も持ち合わせないといけません。

ここでは何が必要かと言うとスタッフそれぞれの価値観を把握するということです。

 

スタッフ一人一人、薬剤師の価値観、生活の価値観、仕事の価値観を持っており、

そのばらばらの価値観をスタッフ同士で尊重し合えるように繋げるのが管理者の務めです。

 

例えばDr.Xの大門先生のような価値観の薬剤師が入社希望したとします。

私が採用担当なら即落とします。

如何に立派な患者視点を持っていようと、スタッフ同士の価値観を尊重できないなら

チームとして足枷になるからです。

 

③株主視点

薬局は小売業であり、病院のような医療法人でも、非営利団体でもありません。

大手調剤チェーンともなれば資本主義の権化である株式会社が母体になります。

株主会社である以上は株主をないがしろにすることはできません。

要するに薬局は株式会社として利益をあげなければいけないのです。

 

ある大手薬局チェーンの社長の収入が公開されたとき

保険医療の一環なのにこんなに利益をだすのはよくない!

とまるで薬局が非営利団体のように言われましたが、

日本では薬局を株式会社としている以上、利益を出すのが正義になっているのです。

 

そのため、OTCの売り上げや、調剤報酬で加算が取れる働き、

経費削減や薬価差益が大きい医薬品の購入など求められます。

会社では上の役職になれば、なるほどこの視点が強くないと務まりません。

要するに、トップダウンで会社の方針が下りてくる以上

上司の意見=会社の方針=株主視点なのです。

管理薬剤師は中間管理職という立場である以上、会社とスタッフを繋ぐパイプとなります。

時には株主視点の上司の意見と、患者視点のスタッフの意見は異なります。

視点が異なれば価値観も変わります。

管理薬剤師はそんな複雑な価値観も繋ぎ合わせないといけないから大変です。

 

因みに、出世が早い人はスタッフの不満が爆発しない程度を見極め、

株主視点の施策を強行できる人が多いです。

 

④国視点

国視点を持つとはどういうことでしょうか?

漫画キングダムで李斯(りし)が、いいことを言ってました。

“法”とは願い! 国家が国民に望む人間の在り方の理想を形にしたものだ!

法と言うものは国からこうあって欲しいという願いなのです。

 

薬局では、薬局法、薬剤師法、商法、麻薬取締法などの法律そのものや

医療安全指針、薬剤師倫理規定、コンプライアンス、ハラスメントなど行動規則や倫理など

薬局を運営する上では様々なものを遵守しなければなりません。

さらに、調剤薬局であれば2年に1回行われる診療報酬改定の調剤報酬もそうです。

調剤報酬は2年に1回、大きく変わります。

その変化に合わせた働き方をしないといけないため現場は大変です。

ただ、調剤報酬も国からの薬剤師に込めた期待と願いなのです。

国は薬剤師に期待を込めて、このように働いてほしいと方針を定めています。

そもそも、薬剤師は国家資格であり国が後ろ盾になって初めて意味を持つものです。

そのため、国家資格の薬剤師である以上は国の願いを無視することはできないのです。