薬局の仕事

ジェネリックを勧めるのは患者のためになっていない

へむ
へむ
今年は6月ぐらいから市場として大きいもののジェネリックがどんどん発売されたね。
仔かぴ達
仔かぴ達
COX2選択阻害の鎮痛薬や、NMDA拮抗の認知症治療薬、活性型ビタミンD3製剤などが、特にインパクトがでかいですね。
へむ
へむ
ただ、このジェネリック医薬品には薬剤師として苦言を申したいことがあります。
へむ
へむ
どのジェネリックも先発品と一緒じゃん!!

 

ジェネリック医薬品とは

一応、ジェネリックってなんやねん?って人向けに。

 

ジェネリック医薬品と言うのは、最初に発売された薬(先発医薬品)以外のことです。

ポテトチップスで言うなら湖池屋が先発品で、その他は全てジェネリックです。

 

先発品とジェネリック医薬品はどちらがいいかとかはありません。

ポテトチップスなら、へむは断然ジェネリックのカルビー派ですけどね。

医薬品として先発とジェネリックは同じ

前述の通り、医薬品として先発品とジェネリックは同じです。

ただし、これは医薬品として同じという意味です。

 

添加物と言って、薬を固めている成分は異なりますが、

生物学的同等性と言って、薬の有効成分の体内変化に差はないです。

 

それでも、先発の方が効く!

という意見もありますが、ほとんどプラセボ(気のせい)です(と厚生省が言ってます。

 

それでも違う!っていう人はPMDAに言ってください。

ちゃんとした意見なら審議してくれるはずです。

独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)の「ジェネリック医薬品相談窓口」(くすり相談窓口)
受付時間:月曜日~金曜日(祝日・年末年始を除く)午前9時~午後5時
電話番号:03-3506-9457

 

ジェネリックは悪い意味でも同じになってる

へむが何に憤慨しているかというと、

最近のジェネリックはいい意味でも、悪い意味でも先発と一緒ということです。

 

本来、ジェネリック医薬品は生物学的同等性を保てば、他は自由であるはず。

あるジェネリックメーカーは、付加価値をつけるとCMでも言っていたのにも関わらず。

今回、卸を通して「付加価値」、「他との差別化」があれば選択に考慮するって

メーカーに伝えておいてって言ったのに、それを示しに来たメーカーは0。

 

ジェネリックメーカー同士の差はおろか、先発品との差もない状況です。

 

例えば、

めっちゃでかい錠剤を食前に2個飲まないといけないアレルギー性鼻炎の合剤を、

少しでも小さくするだけで患者さんが嚥下の負担を減らせます。

例えば、

悪名高き真ん丸い剤型の活性型ビタミンD3製剤を転がらない形にするだけで、

患者さんが薬を取り出す時のストレスや紛失のリスクが軽減します。

 

今回、唯一薬局側でも先発と比べて明らかに良くなったと思えるのは、

ニューキノロン系抗生剤の点眼液だけです。

あれは、点眼容器が硬いので目薬を点すのに疲れる欠点がありました。

ジェネリック品は容器を柔らかくしてくれたので薬局側でも患者さんに推奨しやすいです。

 

ジェネリックは先発品と勝負していない

もちろん、私の知らない開発的なハードル的もあるだろうけど、

10年前の商品をその薬の完成形としてしまい、模倣品に収めているのはどうなんだろう。

医薬品の包装まで薬効と全く関係ないのに似たり寄ったりです。

先発品や先発品と全く同じ製造工程のオーソライズドジェネリック(AG)と

勝負しようとしていない時点で今のジェネリックメーカーに期待が持てないです。

それこそ、ジェネリックが出た時点で、先発品もジェネリックと同じ薬価になる制度なら

今のジェネリックメーカーはどれだけ残れるでしょうか?

 

ジェネリック推奨を患者のためにしたい

薬局も「このジェネリックのこの特徴で選んだ」をしたいわけです。

国の方針上、薬局はジェネリックを推奨するわけですが、

この業務が今は完全に社会保障費のためであり、患者さんのためになっていません。

(1点、経済的な健康という意味では患者のためではありますが・・・)

私はジェネリックの推奨を、患者さんの薬物治療のためになる業務と思える日が来ることを望んでいます。