薬局の仕事

【よりよく生きる】欲の薬学

へむ
へむ
今回は欲と薬についてです。薬は欲をコントロールしたり、暴走させたりします。よりよい人生を営むために薬剤師は欲の理解が必須なのです。

 

薬と欲

薬は時として欲を満たしたり、消失させたり、生じさせたりします。

欲というのは、よりよく生きるためにコントロールする必要があると言われています。

薬の中にはこの欲望に作用するものも多く、使い方によっては

よりよい生き方ができたり、逆に欲望に支配された生き方に陥ります。

薬剤師は薬を介して、より生きていくために欲について理解を深める必要があるのです。

 

マズローの欲求5段階説

マズローの欲の考え方を、へむ的に解釈すると次の通りです。

欲は満たされることで、よりよい生き方ができる。

 

下位の欲と上位の欲

欲は5段階に分けられ、下位の欲を満たすことで、より上位の欲を求めることができるという考えです。

因みに下位の欲ほど、生存に必要な欲求で外的要因であるのに対し、

上位の欲ほど、自分を良くしたいという内的な欲求に変化していきます。

 

そして、一番下にある欲が生理的欲求といい、3大欲求でお馴染みの「睡眠欲」「食欲」「性欲」はここに含まれ、他にも呼吸や排便など生理現象も含まれます。

2階層目が、安全欲求で安全に暮らしたいという欲求です。

3階層目が、社会的欲求であり集団の中にいたい、愛されたいという欲求です。

4階層目は、承認欲求で他者から認められたいという欲求です。

最上の5層目が、自己実現欲求であり「あるべき自分」になりたいという欲求です。

 

これは下から順に満たされるため、よりよく生きるためには欲が満たされる必要があります。

 

マズロー的な欲での病気

生存欲求は3大欲求を含めて、全て生理現象であり、その異常は病気に直結します。

安全欲求は異常をきたすと、不安障害などの病気になります。

社会的欲求や承認欲求は、うつ病などの精神疾患がその異常によると捉えることもできます。

 

要するに、薬でいうと、生存欲求は生理機能に働きかける薬。

安全欲求、社会的欲求、承認欲求の一部は精神科系の薬でコントロールできる可能なのです。

 

仏教的な欲

仏教的な欲の捉え方を、へむ的に解釈すると次の通りです。

欲は少ないほど、いい生き方ができる。

 

煩悩は苦である

仏教では煩悩を捨て去ることで欲望から解き放たれ、仏に近づくと考えています。

仏教的には欲は満たしても、すぐに別の欲を欲するため、

欲は満たしきれず、苦しみにしかすぎないと捉えています。

 

三界と薬

仏教では欲の段階により3つの階層に分けています。

すなわち、欲界、色界、無色界です。

欲界は欲望に捕らわれた世界です。

色界は淫欲と食欲から解き放たれた世界です。

無色界は全ての欲から解き放たれた世界です。

 

無色界は薬どうこうでどうにかなるレベルではありませんが、

色界ぐらいなら薬でもコントロールできそうです。

薬に頼ること自体が仏教としてどう捉えられるかは別ですが、

 

性欲は女性ホルモン剤や食物性エストロゲン、抗アンドロゲン剤などで、

食欲はマジンドールやNaSSAなどで欲を抑えることができます。

 

欲望を生む薬

上記のように欲は満たしたり、消失させたりしてコントロールすることで

よりよく生きるができます。

その中で、薬はそれを手助けしてくれることもあります。

 

ただ、薬の中には欲そのものを生じさせてしまう薬もあるのです。

まあ、薬剤師なら言うまでもないですね。

麻薬やたばこです。

これらは、依存性と言って薬を欲する欲を生じさせてしまいます。

これが厄介で、この欲に憑りつかれると薬のことしか考えられなくなるのです。

 

よりよく生きたいのであれば、欲をコントロールしなければなりません。

だから、欲を暴走させる麻薬やタバコは人生によくないのです!

 

以上、ポテチ依存症のへむでした。