薬局の仕事

【国からの挑戦状】服薬相談には2つの型がある

へむ
へむ
今日は新人薬剤師によく話す、服薬相談には2つの型があるよって話です。

 

服薬相談の2つの型

服薬相談(服薬指導)には、2つの種類があることを意識しているでしょうか?

これ自体は誰かが提唱している!ってわけではなく、へむの分類です。

その2つというのは以下になります。

  1. より安全の服薬相談
  2. より良い服薬相談

では2つについてより詳しく説明していきます。

 

①より安全の服薬相談

「より安全の服薬相談」は、患者さんが安全に薬を飲むための確認です。

  • 医師の処方した薬が妥当であるか?
  • 薬や食べ物に相互作用はないか?
  • 服薬スケジュールが患者さんの生活リズムに合っているか?
  • 過去に副作用を起こしたことはないか?
  • 副作用が生じた場合の対処を理解しているか?
  • 自己判断で調節していないか?

 

などの確認が、「より安全の服薬相談」です。

上記の列挙を見て貰ったらお気づきの方もいらっしゃるとは思いますが、

薬剤服用歴管理指導料の算定項目の一部が該当します。

この確認という作業は医師の判断による薬物治療への受動的参画とも言えます。

医師の選んだ薬物治療を中心として、薬剤師が補助する形です。

 

へむの場合は、新人薬剤師が服薬相談を始める前に、より良くしようではなく、

より安全に薬を飲んで貰うことを意識するように言います。

ここは患者さんにとって、やって貰って当たり前のところです。

薬剤師全員が当たり前にできるようにならないといけない必須の服薬相談です。

 

②より良い服薬相談

「より良い服薬相談」は、患者さんがより良い薬物治療を受けるための行動です。

  • 薬の内容を患者さんに合ったものに変更する
  • 不要な薬を削減し適正化する
  • 患者さんが治療に積極的に参加するように意識を変える
  • 薬の飲み忘れを減らすために一包化にする
  • 途中経過を確認するために分割調剤や服薬フォローをする

 

などがより良い薬物治療にするための行動です。

医師と横並びで薬物治療に介入するため能動的な薬物治療の参画と言えます。

保険診療上も最近は、薬剤服用歴管理指導みたいに確認するだけではなく、

医師に薬剤師としての意見を伝えることで、

服用薬剤情報提供料や薬剤調整支援料を取りに行くように変わっていっています。

より患者さんの医療ニーズに答えるのであれば、

しっかりこの辺りもやっていく必要があります。

 

薬剤師は国に試されている

調剤報酬改定と言うのは国からの薬剤師への期待です。

挑戦的な言い方をすると、国から薬剤師の能力を試されているのです。

医師と対等の医療者であるのか、医者を支えるサポーターであるのか、

薬剤師は試されているということです。

あなたは薬剤師としてどっちになりたいですか?

薬剤師としての矜持をもち、ぜひ前者を勝ち取って貰いたいものです。

 

その他の服薬相談

厳密にいうと、より安全でも、より良いでもない服薬相談は存在します。

「国のための服薬相談」です。

具体的にはジェネリックの推進や、残薬の削減がそれに該当します。

これらは患者のためというより国の社会保障制度の維持のために近いものです。

へむとしては、この辺りはその思惑のためテンションは上がりませんが、

薬剤師と言う国家資格で国に庇護される立場上、強く言えないですね。

国の狗としてやっている感がありますが、ほどほどに頑張ります。