薬局の仕事

葛根湯は温めて熱を冷ます薬です。

へむ
へむ
最近一気に寒くなりましたね。そんな季節の変わり目は風邪も多くなるので葛根湯の話です。

 

葛根湯は発熱と悪寒がある時の薬

まず葛根湯はいつ飲む薬でしょうか?

 

風邪の初期ですね。

では、風邪の初期とは具体的にどんな体調の時でしょうか?

 

それは「悪寒」と「発熱」が一緒にある時です。

それはどんな状況かと言うと、実際は平熱より体温が高いにも関わらず、

視床下部は寒いと認識している状態です。

 

この状態はどんどん体温も高くなります。

何故なら、実際の体温が高いこととは関係なしに、

体温調整機構の視床下部は寒いと認識してしまっているためです。

視床下部は寒いと認識すると交感神経を活発にし、温めるように働きます。

 

葛根湯は体を温めて熱を冷ます薬

葛根湯は体を温めて熱を冷ます薬です。

こいつ頭がおかしくなったのか?

と思われるかもしれませんが温めて熱を冷ます薬です。

 

まず、温める代表生薬は麻黄です。

麻黄はエフェドリンを含む生薬でご存じ交感神経を刺激します。

ただ、これだけで劇的に発熱するわけではありません。

 

生姜のショウガオールやギンゲロールは、唐辛子と同様に

温度受容体に作用して体を温かいと錯覚させる効果があります。

これは、温度を感じる閾値を下げるということです。

つまり、常温でも43度以上の発熱と体感させることができるのです。

 

温度受容体の体が充分に温まったという錯覚は、

視床下部には効果抜群です。

体温を上昇する方向から加工する方向に持って行くため、

早めに熱が下がるのです。

 

葛根湯の服薬指導

葛根湯を風邪の初期に使う場合の要は早く体が温まったと錯覚させることです。

そのため、冷たい水より白湯で飲んで布団に包っておくといいです。

その体を温める目安は「発汗」があるまでです。

逆に発汗したら飲むのを中止してもいいです。

(ただ、抗ウイルス作用など期待する場合もあったりするので、

Dr.の処方せんで出す場合は治療方法を確認しておくといいでしょう。)

 

このように、発汗があるまで薬を飲んで治す漢方薬を解表剤(げひょうざい)と呼びます。

 

葛根湯の風邪以外の使用方法

葛根湯は風邪の漢方として有名ですがその他の使用意図もあります。

私が経験したことがあるものは下記の通です。

 

肩こり・・・芍薬のペオニフロリンを中心に筋弛緩作用を期待する使い方です。

頭痛・・・これは基本的に緊張性頭痛です。これも効果の主軸は芍薬です。

受験勉強・・・麻黄のエフェドリンを含むため、副交感神経優位で集中できない人の自律神経を整える。また、マメ科の葛根が植物性エストロゲンが性欲を抑えるという理屈だそうです。

 

以上