薬剤師の生態

【漢方の偏見】芍薬甘草湯は早い強い安い

首を寝違えた。

痛い。

 

朝からテンションがだだ下がりである。

首を寝違えると下を向いたり、横を向くのが困難になる。

仕事中の電話の時は首に電話を挟みながら作業する派だが、

首を寝違えるとそれができなるなるのが地味に辛い。

痛い。不便。

 

そんな時の薬剤師の選択は芍薬甘草湯である。

芍薬甘草湯は芍薬と甘草の2種類だけのとってもシンプルな公正内容。

芍薬は筋弛緩作用に優れており、芍薬を含む漢方薬は基本的にこわばりに効く、

葛根湯も肩こりに、小建中湯は腹痛に、桂枝茯苓丸は生理痛に効くように

芍薬の鎮痙鎮痛作用は絶大だ。

甘草は抗炎症?と思う人もいるかもしれないが、

グリチルリチン酸の骨格はステロイドに近い形をしている。

矯味目的以外でも抗炎症作用を期待する場合も多い生薬だ。

 

漢方薬は構成生薬が少ないほど、シャープな効き目になる。

すなわち、効果発言も早く、薬効も顕著だ。

芍薬甘草湯は2種類だけの構成でなおさらだ。

薬効発現がとにかく早い。

基本的には薬と言うのは経口摂取後、胃に蓄えられて小腸に行き、

そこから吸収されて、血管をめぐり、効果を発揮する。

胃で吸収されているんじゃないかと思うぐらい効果が早い。

 

逆に構成生薬が多くなるほど、効果がマイルドですぐに効果の実感はできない。

一般的な漢方のイメージで体質改善だから長く飲まないといけないというのは

こういう類の漢方薬だ。

 

使用目的はこむら返りで非常に有名で、

へむも学生時代は運動部に所属していたのでマラソンで足をつる時に有用だった。

とりあえず、効果が早いので、走っている最中に足をつっても飲んですぐに

効いてくれるので非常に重宝した。

早くて強くて安いまるで牛丼のような漢方薬だ!

 

 

今日のところで何が言いたいかと言うと、

漢方薬だから長く飲まないと効かないというのは偏見であり、誤った認識だ。

漢方薬と一括りにせず、それぞれの方剤で考えないといけない。

そんなところだ。

 

 

とりあえず、首が痛いのが治まったのでご満悦だ。